キャンドル売りの少女にこどもを預けてガンジス沐浴(バラナシ・1歳9ヶ月とインド旅
「沐浴するなら、こどもみてるよ。」
え?!と思った。
大人でも感染者が出るらしいガンジス川の沐浴、トノちゃんには病気が怖いし、でも私だけ行くにも一人で待ってないし、誰かに預けるってもその人がいい人かどうか分からない。それに私自身が入るのも感染症のことで迷ってた。興味はあるけど、ふたりのことを考えたらやめておこうかと。
だから、不意に言われて驚いた。
けど、もうないかもしれないチャンス。ちょっとその子を見て、しっかりしてる、とトノに食べ物を持たせてお願いする。
入る予定じゃなかったから、着替えもタオルも持ってない。
無礼なんだろうけど、服を脱いでそばに掛け、タンクトップと下着で階段を下りる。
ガートは、沐浴する人と洗濯する人でいっぱい。洗濯の白い泡が気になるけど、人の隙間をぬって水に入る。
冷たい!!!
昇る朝日を見ながら、水をすくって「いつもガンジスとともに」とプリンさんが言ってた言葉を唱え、隣にいたおじさんの見よう見まねでザブーン!と頭のてっぺんまで6回。目に水が入らないようにしっかり閉じて、耳に入らないようにも気をつけて。
清々しい!水の冷たさも気持ちいい!
はじめての聖地での沐浴。みんなが虜になるのが分かった。こういうのを清々しいっていうんだと思った。
すごく神聖な気分になって、服を着てぬれた下着を取って、トノを迎えに行く。最初泣いてたようだけど、動かずに待ってた。
隣の露店でチャイ飲んでから、トノをみてくれてた女の子と少し話した。
こんな貴重な体験できたのはサニーのおかげ!と500ルピーを渡そうとしたら、「こどもはお金じゃない」と受け取らなかった。貧しくて生活費を稼ぐのにやってるとしたら喜ぶと思ったのに、苦笑いだった。がつがつチップねだってくるのが当たり前なインドなのに。
じゃあサリーちょうだい、と言うとどこかに行って私のを選んできてくれた。物を買ったんだから今度は受け取ってくれると思ったけど、「500は高い、100で十分」とまた受け取らない。「サニーがみててくれたから行けたの本当に感謝してる。お願い受け取って」と何度言っても変わらない。
そしたらサニーが「じゃあキャンドル買ったらいいよ。51個捧げるのが良い事だって言われてる。」って。1個10ルピーのキャンドルを51個買う。
「もしキャンドル流したかったら、兄弟がボート持ってるよ。」
おにいちゃんが漕ぐボートに、妹も乗ってきて4人で川へ。
ボートが流れないように大きめのボートにロープをくくって、キャンドルの準備。
キャンドルに家族や友達の名前を書くと良いらしい。
灯をつけてもらって、書いて、流す。
家族、友達、先生、いろんな人に感謝と幸せを願って、
ひとつずつ、思いを込めて、
丁寧に、
トノちゃんも、
じょうずにできた!!
終わってから、
こども同士の言葉の要らないコミュニケーション力ってすごい!^^
ひいい!川の水!!あわわわ・・
トノの体内に入らないかドキドキしてたら、妹ちゃん「川の水、飲めるよ、ほら」って手で汲んでくれる。ギョ!!
彼らに「川の水は汚い」なんて言えず、神聖な水なら大丈夫!と覚悟を決めてほんの数滴ほどだけ口へ。
お腹痛くなりませんように!!